文系社会人とセンター試験のお約束
これはどの資格試験にも通じると思っている
約2週間ぶりの更新となった。前回の更新以降、体調が優れなかったり、部屋の片付けをしていたり、図書館で借りた本を読んでいたり、パソコンの整頓をしていたり、自転車に乗ったり、病院で検査をしたりと色々と医学部受験に向けての直接的、或いは間接的な準備をしていた。前回のセンター試験の結果を受けて具体的にどう行動していくかは次の記事で記そうと思う。今回は、今まで色々とお世話になってきたマーク式の試験でどうするか、について纏めておきたい*1。
演習の仕方
前回の記事で2017年度のセンター試験を家で解いたと記した。
rodofaesculapius.hatenablog.com
センター試験の問題に限らず、資格試験等でも過去問演習をする機会があると思うし、多くの人が時間を計って解くであろうと思われる。例えば数学であれば1科目60分、といった具合に。
それだけでなく、試験が実施される時間も当日と同じようにすると望ましい。例えば10時から始まる試験の場合は実際に10時から始める、といったようにである。欲を言えば制限時間を実際の時間の8割と定めて解くようにすると当日余裕をもって問題を解くことが出来る。
今回であれば1日目の教科は午前9時半から、2日目は午前11時20分からということになる。
勿論休憩時間も定められた通りにとる。センター試験の場合、休憩時間が妙に長いことがあるので、過ごし方を考えておいた方が良い。
最近は便利になったものだ
マーク試験の場合は出来る限り本番と同じような形の試験用紙を使うようにする。
実用英語技能検定の場合は出版社の問題集等にマークシートの用紙がついていたり、出版社のインターネットサイトからダウンロードできたりする。*2
TOEICの場合はマークシートをダウンロードできるサイトがあるのを発見した。勿論、公式問題集にも付属しているので、それをコピーしても使える。
センター試験の場合は、自分が高校生や浪人生だったときは模試の時に余っていたマークシート冊子を貰ってきてそれを使用していたが、現在は印刷して使用することができる。時代は進歩したものだ。単に高校生や浪人生の頃はあまりパソコンに近寄らなかったからかもしれないが…。
マーク式試験用筆箱を用意しておくと便利
マーク式の試験の場合、大抵マークにシャープペンシルではなく鉛筆を指定されている。マークシート用シャープペンシルもあるにはあるようだが、個人的には塗りにくい感じがするので、マークシート用の鉛筆を使っている。
個人的にはこの鉛筆の種類が気に入っている。また、和歌や数字などが書かれた鉛筆が使えない場合もあるようなので、あまり色々と書かれていない方が望ましい。上記の鉛筆で2回センター試験を受験したが、問題はなかった*3。
気になる人は無地の鉛筆を使用した方が良いかもしれない。
消しゴムに関しては消し残しがダブルマーク判定にならないよう、よく消せるものを選択する必要がある。個人的にはAinが気に入っている。Ainの黒バージョンがあるらしいのでそれを買ってみたいが、昔まとめ買いした消しゴムがまだ残っているはずなのでそれを使い切ってからにする。
なお、付属の鉛筆キャップを使用していると、私の場合何故か割れてしまうので、割れたら即金属製のキャップに替えるようにしている。金属製のキャップは100均などでよく売られている。
尚、練習で鉛筆を使用すると勿論の如く短くなるので、本番までに短くなりすぎないようにする。あまりに長すぎると使いにくいので、鉛筆を持った時に少し鉛筆の後ろが出ているようにすると持ちやすい。
鉛筆削り器については大型でないもの、など試験に指定がされている場合があるので試験の諸注意を読んでおく。
高校の担任教師はステッドラーの鉛筆削り器が良いと言っていたが、別にちゃんと削ることが出来れば問題はないと私は思う。削り方を五段階に調節できるものを自分は使っていた。
道具で結果が決まるわけではないが…
練習方法や道具の見直しがパフォーマンスを少しでも上げることに役立てば儲けものである。
応援してくださると心の底より喜びます。
本日はこの曲を聴きながら。
文系社会人と5年ぶりのセンター試験
5教科8科目解いてみた…5年ぶりに。
科目は英語、国語、数学I・A、数学Ⅱ・B、日本史B、現代社会、生物、化学である。一応参考までに地理Bの問題も後日解きたい。
それぞれの点数は、
英語:166(83%)
国語:180(90%)
数学I・A:46(46%)
数学Ⅱ・B:24(24%)
日本史B:53(53%)
現代社会:83(83%)
生物:83(83%)
化学:36(36%)
5教科7科目*2合計:588/900(得点率*3:65.3%)
720点のボーダーを越えられなかったので受験は2019年になる。
それぞれの科目の感想・感触
英語は凡ミスの連続で、現役・浪人時代稀にしか見なかった8割となってしまった。長文での間違いとかいつぶりだろうか。自分の感触として、問題自体がさほど難しいというのはなかったが、文法事項の記憶に曖昧な点が見られる。
国語は現役・浪人時代とさほど変わらない点数である。ただ、問題を解くスピードが落ちており、時間ぎりぎりで解答完了となった。古文・漢文は久しぶりに読んだ感があり、古文に至っては文法事項がすっかり抜けていた。とはいえそれほど難しい問題ではない。漢文は中国の物ではなく、江戸時代、それも新井白石の手によるものだったので「中国っぽくないな~」と思いながら解いていた。現役・浪人時代は選択肢をビャッビャッと切っていき、残ったものを選ぶ作業が非常に速く出来ていたのだが、明らかにスピードが落ちている。点数自体の変化がないことが驚きである。
数学は新課程で出てきた分布図?みたいなものに苦戦したが、それよりも「解法・公式を忘れていること」に驚愕した。ベクトル、2倍角の定理、図形の解法、sinやcosの値、二次関数の接線の求め方などなど、5年前は普通に解けていた問題を目にして、解き方が全く出てこないことに危機感を覚えた。これは基礎の基礎から始めなければなるまい。さほど難易度は高くないはずだが、基本的な事項すら忘れてしまっていたので上記のような点数になってしまった。
日本史Bも大まかな時代の区分は覚えてはいるものの、細かい歴史的事項は抜け落ちている。また、問題の傾向が5年前とはやはり変わっており、場所と出来事を問う問題などが出てきていた。
現代社会は通訳案内士試験の「一般常識」の免除権を得るために必要なので受験する予定である。今回の点数を見て免除条件である60点を超えていたため、特に対策を行う必要はなさそうである。問題は殆ど常識問題で、特に難しいということは無いと思われる。ただ、現代社会は高校一年生の時、政治や哲学、経済などの事柄以外をメインに学習してそれっきりだったのでもう9年くらいブランクがあることになる。全く「現代」ではない。ただグラフや表の考察問題など、その場で「見て解ける」問題も多かった。
生物、化学は新課程になり以前は生物Ⅱ、化学Ⅱだった範囲のものがセンター試験で出てきたため、モノによっては実際6年ぶりのご対面となった。
生物は細かい知識は抜けているものの、実験結果から考察する問題など「見て解ける」問題が多かったため、余り5年前と差のない点数になっていると思われる。また、全体的にさほど難しい問題ではなかった。5年前と比べると問題量は増えたような気がするが。やはり一番好きな科目の知識はあまり衰えていないということだろうか。
化学は平衡や高分子などかつては化学Ⅱの範囲だった問題が出題されていたことは勿論、数学と同じく「解法・知識を忘れている」問題も多々あった。特に計算問題はやり方を大いに忘れている。こちらも早急に基礎から対策を練らねばならない。
今後どうする?
前回の記事で記した「720点以下だった場合」の予定表に沿って学習を進めていく予定であるが、今回の結果を受けて少し内容の修正を加える必要がある分野もある。
また、思いっきり基礎が抜けている科目があることが分かったため、そちらの学習も始めていきたい。
応援してくださると心の底より喜びます。
今晩は何も聴かずに。
文系社会人の方針決定3:受験時期決定
チャンスは一回きり、それでダメならそれまで
センター試験一日目が終了した。私は明日朝刊に掲載されるセンター試験一日目の問題を、センター試験の日程通りに解いてみようと思う。その点数如何によって受験年度を決定する。
文系新米社会人であるため、貯蓄はそんなにない。というより、大学生の頃からそんなに豊かに生活していたわけではない。それ故、受験は一回きり、それで不合格なら諦める。
また受験の期限も既に切っている。「夢に期限を付けろ」とは誰の言葉だったか。
遅くて2020年度入学、早くて2018年度入学。というのも、2021年より試験形態が変更される可能性があるからだ。
自分の年齢的なものもある、医学部卒業及び医師国家試験合格を30代前半にもってこないと、一人前になるのに10年かかるとして、自分の技能のピークと労働のピークがずれる可能性があるからである。
それ故に明日以降二日にわたって解くセンター試験の点数で受験時期を決定したい。
あまりに実力に開きがあるようならば「無駄撃ち」を防ぐためにこの一年は実力養成に力を入れたいし、足きりにならない程の実力を現時点で一応は有しているという事ならすぐにでも受験準備に取り掛かる必要がある。
センター試験と国公立大学の試験とでは勿論形式も難易度も異なるが、まずは第一の関門、5年のブランクがある現在の時点での実力の試金石として今年のセンター試験を利用したい。
点数毎のプラン
センター試験の点数:720点以上
入学時期:2018年4月
受験時期:2018年1月、2月
2017年1月~3月:基礎力養成期
2017年4月~9月:実践演習期
2017年10月~11月:過去問演習期1
2017年12月~2018年1月中旬:センター試験演習期
2018年1月中旬~2月下旬:過去問演習期2
模試受験時期:2017年8月以降
受験予定模試:夏以降のマーク模試、記述模試(駿台・河合塾)、阪大模試(駿台・河合塾)
休職の期限である3月中旬までに生活習慣を見直し、4月が始まるまでに志望校の傾向を分析しつつ2次試験で使用する科目の基礎力を養成する。予定通り復帰できるかはわからないが、復帰した場合は復帰後様子を見ながら実践演習を積み、夏以降の模試で様子を見ていく。
模試の判定・点数を見つつ志望校を決定し、秋ごろから過去問演習を積む。12月から1か月間センター試験に向けた演習を行う。センター試験の結果から志望校を決定して出願して出願校の過去問演習を行う。
問題は復帰後に勉強量を確保できるかどうかである。ある程度は勉強量も必要であるため、平日3時間、休日8時間~14時間は確保したいが、残業等の増減、体の不調等が心配である。
センター試験の点数:720点以下
入学時期:2019年4月
受験時期:2019年1月、2月
2017年1月~3月:基礎力養成期【英・数】
2017年4月~6月:基礎力養成期【化学・生物】
2017年7月~9月:実践演習期【英・数】
2017年10月~12月:実践演習期【化学・生物】
2018年1月中旬:センター試験試し受験
2018年1月~3月:過去問分析
2018年4月~9月:実践演習期【二次使用全教科】及びセンター試験演習期【国語・社会】
2018年10月~11月:過去問演習期1
2018年12月~2019年1月中旬:センター試験演習期
2019年1月中旬~2月下旬:過去問演習期2
模試受験時期:2018年夏以降
受験予定模試:夏以降のマーク模試、記述模試(駿台・河合塾)、阪大模試(駿台・河合塾)
センター試験の点数が低かった場合、休職の期限である3月中旬までに生活習慣を見直し、4月が始まるまでに志望校の傾向を分析しつつ実力の付きにくい英語、数学から基礎力を養成する。予定通り復帰できるかはわからないが、復帰した場合は復帰後様子を見ながら化学と生物の基礎力を養成し、夏以降も実践演習を積んでいく。来年中旬のセンター試験を試しに受験し、点数の伸びを見てみる。点数の伸び方、実践演習の完成度合いから受験校を絞り分析をはじめ、センター試験で使用する国語・社会の対策をしつつ更に実践演習を重ねる。模試の判定・点数を見つつ秋ごろから過去問演習を積み、12月から1か月間センター試験に向けた演習を行う。センター試験の結果から志望校を決定して出願して出願校の過去問演習を行う。
問題は中だるみしてしまう可能性があるという事である。復帰できるかどうか、勉強を維持できるかどうかが今年の課題であるため、センター試験である程度の点数が出なかった場合基礎を地道に学びながら復帰をしていくことになる。今年の復帰後の状況もわからないが、さらに一年後の状況もわからないため、先の見えないまま地道に勉強をしていく状態になると集中力が落ちる可能性がある。
何はともあれ
まずは今日、明日と問題を解いてみるしかない。早く入学したいのはやまやまだが、まずは試験に合格するだけの実力をつけなければ話にならないのもまた道理。点数を見てみないことには自分の現在地がわからず、現在地がわからないままでは対策の決めようがない。
応援してくださると心の底より喜びます。
今晩はこの曲を聴きながら。
今日も引き続きセンター試験を受験される皆様、今までの努力が実ることを祈っております。
文系社会人、大学の同期に会いに行く
青春18きっぷ最後の一回
前回の記事でも述べた通り、青春18きっぷ最後の一回は大学に行くために使用した。
現在適応障害という事で休職している身であり、昨年10月頃より調子が悪くなってしまったため、「元々の自分はどんな感じだったろうか」と思い「元々の元気だった頃の自分」を知るためにも、また医学部受験の情報を手に入れるためにも箕面と吹田に向かうことにした。
年末年始に実家に帰省し、また下宿先に戻る際に使用したルートを使って大学に向かう。到着したのは昼前、少し肌寒いながらも晴天の下、一年前とは全く変わらない風景の許に降り立った。変化したのは心境と環境の二つだろうか。
もう大学生協の組合員ではないので
着いたのが昼前だったため、図書館でゆっくりしてから*1、食堂に向かう。他のキャンパスとは異なり、食堂が開く時間が11時30分であるため、それまでは購買でぶらつきつつ、同期や後輩に会うのだから、とちょっとしたお菓子を購入する。どうやら卒業してからシステムが変わったらしく、組合員でないと割高な値段になってしまうようだ。少し寂しく思いつつも食堂のお気に入りの座席に荷物を置くと、料理を注文しに行く。食べ物の提供場所も少し配置が変わっていた。そして食堂のメニューの値段も組合員ではないため組合員価格よりも少し高くなってしまった。
昼食を取り始めていると、事前に連絡を取っていた同期がやってきた。数少ない同期の中には留学のために休学した人が数人いる。現在は卒業論文の作成に追われている頃だろうか。
相手の近況報告に始まり、卒業論文の話などに花を咲かせた。どうやら同期は大学院に進むようである、上手くいけば自分が医学部に進学した後も居るかもしれない。それは心強いことである。
そして話題は私の仕事の話に移り変わる。体調を崩して休職扱いになったこと、精神的にかなり参ってしまったこと、最近やっと外に出られるようになってきたこと、元々自分がどんな感じであったか思い出すためにここに来たことを伝えた。
「まさかあんたがそうなるとは」
メンタル系のあれこれとは無縁の性格だったのに、と言われたが症状を伝えるとそれほどまでに追い詰められたのか、と真面目に返された。
4年間真面目に授業に出席もすれば飲み会で色々ぶっちゃけた話もした、課題で共同戦線を張ったこともある、試験前の追い込みも、家で飲んで夜通しトランプをしまくったこともある、謂わば戦友のような同期であったが故に色々と話す気になったのかもしれない。
研究室にて
折角なので、と研究室に行ってみることにした。中には他の同期、後輩が数人と教授が居た。教授に挨拶を、と思ったが海外からの客人が来ていたため、また卒業論文の指導があり忙しそうだったので一礼するにとどめておいた。
他の同期と後輩に学年の人数分の地元の菓子を渡し、同期と話をしてみる。大学院に進む同期はどうやら卒業論文に関してはそれほど切羽詰まってはいないようで、途中でやってきた同期はアブストラクトの専攻語表記に苦戦しているようだった。
菓子を食いながら、現状3か月の休みを言い渡されたわけだが、そのあとどうするのか、治るのか、という話題になり、実は大学を再受験しようということを打ち明けた。そのために、入学年度の学生に配られた冊子を卒業後使わない予定なら貰い受けたい*2とも伝えた。
やはり大学をまた受けるなら早い方がいいのではないか、次にまた社会に出ることを考えると食っていける職業につける可能性のある学部にした方がいいのでは、という話になった。また、冊子類は譲り受けても良いそうだ。
学生らしいな、と思ったのが「大学の再受験となると、またセンター試験を受けて地獄のような受験勉強をするのか」という同期の感想である。新米社会人としてそう長くはない期間だが働いた結果、私は仕事よりもセンター試験と受験勉強の方が好きだ、と伝えたが。
そのまま同期と後輩はゼミと授業があったため退室していったので、次はここに来た二つ目の目的、医学部受験の資料を集めることにした。
いざ吹田へ
一般的な募集要項や大学の紹介の冊子は箕面で集まったが、医学部の紹介冊子はどうも医学部にしか置いていないようである、そのため医学部のある吹田キャンパスに向かった。
医学部の構内に入るのはこれが初めてで、教務課がわからずうろうろして不審者に思われるのも良くないと思い、近くに居た人に話を聞いて教務課に向かう。当たり前かもしれないが、建物内にいた人の殆ど全員が白衣を着用していた。
教務課にて目当ての資料を手に入れると、その足で図書館に向かった。ついでに何か資料が見つかるかもしれないと思ってのことである。
久々に訪れた吹田キャンパスはやっぱり静かで、やはりここで学びたいものだと決意を新たにした。
一日のまとめ
帰りに電車に揺られながら、「元々の自分」については少しは分かったような気もするし、人と話はできるようだと思いつつも、「元々の自分」と寸分違わず同じ、に戻ることはなんとなくできないような気がした。短い期間にはなるが社会人になってからの経験値やら記憶やらもあり、その間に様々なことを経験した。その帰結として現在こうなっているわけだが、諸々の経験を無かったことにできる訳ではない。それらの経験や労苦を全て吸収して消化して、少しずつでも前に進むしかないのだろう。
↑手前から、大学全体の紹介冊子(2017)、医学部の紹介冊子(2016)、図書館で見つけた医学関係の冊子、阪大のセメスターの変更に関するチラシ、入学者選抜要項(平成29年度)、学生募集要項(平成29年度)
応援してくださると心の底より喜びます。
今宵はこの曲を聴きながら。
本日より二日間、センター試験が実施されますが、受験される方の成功をお祈り申し上げます。
文系社会人と京都、と大阪
文系社会人の年末年始の移動
年末年始、所用があったために青春18きっぷを購入したところ、所用に2回使用し、3回分残ってしまった。1回は奈良に行くために使用し、残りの1回で京都に初詣に、最後の1回で大学に友人に会いに行こうと決めた。
文系社会人因縁の地、京都、とちょっと大阪
金なら〇〇、銀なら〇〇
京都には少なからぬ因縁がある*1。
現役時代に京都大学理学部を受験し、不合格となり、
浪人時代に京都大学総合人間学部を受験し、不合格となり、
大学時代に京都大学法学部編入試験を受験し、不合格となり、
つい昨年京都大学の職員採用試験を受験し、不合格となった。
あと1回不合格を揃えれば「金なら何やら、銀なら何やら」に応募が出来そうである。
4回も受験したのには理由があり、当初理系の研究者を目指していたために理学部を受験し、不合格となったので今度は文系で大学に入った後転部しようと模索した。法学部の編入試験はイスラーム法学を学ぼうと思ったからであり、職員採用試験は転職しようと思ったからである。
そんなこんなで悉く京都大学に弾かれている私にとって、いつしか京都は因縁の地となっていた。にも拘わらず、京都に初詣に行くとはどのような風の吹き回しか、と自分でも愕然とした。
理由としては一度貴船神社に参ってみたい、という好奇心が挙げられる。
よく聞く名前だったので、どういった場所なのだろうか、と思っていた。京都駅からの行き方を調べてみると、
(京都~東福寺はJR、東福寺~出町柳は京阪、出町柳~貴船口は叡山電鉄)
とのこと。
謎の因縁を振り払うためにも、朝から始発電車に乗って取り敢えずは貴船口を目指した。
ワンマン電車、謎の改札
因縁の京阪出町柳駅を乗り越え、叡山電鉄出町柳駅に向かう。電車の雰囲気がガラッとレトロになり、やってきた電車を見るとドアが一部しか開かない。所謂ワンマン単線電車である。そのまま仙人とかが出てきそうな山奥まで電車に揺られ、降り立った先は謎のICカードリーダーのついた棒が突っ立っている人気のない駅。霧煙る山の中、どんよりとした天気の下山奥の貴船神社目指して歩くことにした。
↑貴船口から貴船神社に向かう山道にて。木々が鬱蒼と生い茂る中、アスファルトの山道を進む。
仙人や天狗が出ると言われてもおかしくない雰囲気の中、山道を進む。時折歩いている人や車が通る中、山道を川に沿って歩いていく。季節がよければきっと涼しく癒されるハイキングなのだろうが、1月上旬ともなれば寒いことこの上ない。恐らく都市部と1~2℃温度が異なると思われる。延々と30分くらい歩いて行った先に料亭っぽい雰囲気の店が何軒か立ち並んでいる場所があり、その中ほどに貴船神社に向かう石段があった。
こんな寒い季節にも拘らず、観光客は少なからずいた。まあ私も観光客のようなものなので何とも言えないが。日本人だけでなく、中国人らしき人も見かけた。参拝もグローバル化が進んでいるな、などと思いつつ、本殿に参拝する。祈願するのは勿論、医学部進学のことである。参拝後貴船神社の名物(?)水占いを試すと、「末吉」と出た。学問は「困難 勉強せよ」とのこと。取りあえずしっかり結んで運の好転を祈願しておくことにした。
このおみくじ、驚くべきはQRコードが入っていることである。どうやらおみくじのQRコードを読み取ると、数か国語に翻訳されるらしい。神社のグローバル化が進んでいるなと思った一コマであった。また、神社に看板が立てられており、InstagramやTwitter、FacebookといったSNSアカウントを持っているとのこと。また、「今日の思い出をSNSに残して~」といったことが書かれていたため、時代は進歩したなあ、としみじみと思った。
さて次は
朝異常に早起きをしたことによる眠気と空腹とで死にかけていたものの、貴船神社の周りにはコンビニがあるわけでもなく、またすぐに食べ物にありつけそうな場所もなかったため、帰りはバスに乗って貴船口まで戻り、叡山電鉄で出町柳駅に向かった。
何はともあれ腹ごしらえ、と出町柳駅周辺のラーメン屋で昼食をとり、地下鉄今出川駅から京都駅まで戻ると、次は大阪に向かうことにした。電車で30分ほどなので、うつらうつらとしている間に到着。「天満の天神さん」に会いに行くことにした。
イベントで人がごった返す
大阪で乗り換え、JR東西線の北新地駅から大阪天満宮駅へと向かう。歩いて5分もしないうちに、人を沢山見かける一角を発見し、そちらに行くと大阪天満宮が存在した。
どうやら私が行った日は丁度イベントの日だったらしく、多くの人や屋台が存在した。賽銭も所謂賽銭箱ではなく、本殿前にネットが張られていてその手前に柵があり、柵とネットの間に投げ入れる形式であった。何とも正月らしい雰囲気である。
やはりここは絵馬を書いてお守りを買おう、とこれまた人の多い売り場に向かうと、合格祈願のセットのようなものがあった。3000円でお札、お守り、絵馬、祈願用の紙、イベント参加用のチケットが入っている。絵馬はその場で書いて納め、お札とお守りを持って帰る方式であったので絵馬を書き、所定の場所に吊るしておいた。絵馬の中に「医学部合格」とか「医師国家試験合格」と書かれたものがあったので、同じような場所に、その方々の願いも叶うことを祈って一緒に吊るしておいた。ここでまたもおみくじを引くと、「末吉」。「毎日勉強しろよ」みたいなことが書いてあったので肝に銘じて結んでおいた。
購入したセットの中に入っていたイベントのチケットは、試験を「通り抜ける(=合格)」ことを祈願する、「通り抜け神事」のイベントの参加チケットであった。ここまで来るのも労力がかかるものである、ちょうどその日は大安だったので参加することにした。
既に多くの人がそのイベントに参加するために並んでいたため、その列の最後尾に並ぶ。やはり受験生らしき人が多かったが、中には孫のためにと並ぶ高齢の方や子供のためにと並ぶ親御さんもいた。都会ともなれば小学受験、中学受験もあるのだろう。
いざイベントが始まると気分としてはバーゲン会場と並んで乗るテーマパークのアトラクションを足して2で割ったような感じであった。人で溢れかえり、イベントの見物人がスマートフォンを構え、神社関係者がメガホンで注意を呼びかける中で行われるイベント(神事)、神聖さがあまり感じられなかったが、やはり信心が大事というものである、しっかり祈願しておいた。
記録、共有、拡散される神事
一日に二か所の神社に参ったわけだが、貴船神社ではSNSに関する立て看板と、神社の到る所を撮影して回る人々を見かけ、大阪天満宮では我が子の「通り抜け神事」参加姿を動画に収めたり、カメラで撮影したりする人々を見かけた。
何とも奇妙な感覚だが、そういうのは別段撮影するべきものでもなかろうに、と少なからず思ったのは事実である。神社的にはその方が知名度が上がっていいのかもしれないが。
それを言えば私のこの記事も記録、共有、拡散していることになるのだが。
ちなみに大阪からの帰り、受験に関する本を購入した。
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たまには何も聴かずに。
文系社会人とセンター試験
さて、どうするか
今年のセンター試験まであと一週間を切った。勿論今年度のセンター試験は申し込みをしていないので、受験資格はない。しかし、来年或いは再来年に受験することを踏まえ、今の時点でどれくらいの点数が取れるのかを把握することは重要だと思うので、翌日の朝刊に載せられるセンター試験を解いてみようと思う。また、その結果次第でいつ医学部を再受験するか決定しようと思う。目安としては、720点以上。これは前回の記事の「前期第一志望」、大阪大学医学部医学科の平成29年度入試の第一段階選抜で基準とされている点数である*1。
720点以上を取ればよいという訳ではないが、一年間の得点の伸び率等も加味したうえで、余りに差がありすぎるのは良くない。だからこそ、まずは最初の関門である720点を現時点でクリアできるかどうかを自分に課したい。前回の受験から5年経過した現在、何も勉強していない状態で、である。
今までのセンター試験結果
そもそも自分はどれぐらいセンター試験で点数を出していたのだろうか。受験終了直後は思い出したくもないと思って全ての受験に関する得点結果をしまいこんでいたが、2015年に通訳案内士試験を受験する際、センター試験の点数によって試験科目の免除*2があったため、引っ張り出してきた覚えがある。何でもむやみに捨ててしまわなくてよかったとその時思ったものである。
【一回目】
国語:179 (現代文83、古文50、漢文46)
外国語(英語):235 (筆記189、リスニング46)
地理歴史(地理B):81
理科①(生物I):90
理科②(化学I):75
数学①(数学I・数学A):86
数学②(数学Ⅱ・数学B):89
合計:788.5/900*3
【二回目】
国語:184 (現代文92、古文42、漢文50)
外国語(英語):242(筆記194、リスニング48)
地理歴史公民
・地理B:80
・日本史B:91
理科
・生物I:87
・化学I:81
数学①(数学I・数学A):87
数学②(数学Ⅱ・数学B):72
合計:794.8/900*4
一度目は現役時代、まだ理系だったころのもので、二度目は浪人時代、文系になってからのものである。得点率は一度目が87.6%、二度目が88.3%である*5。
いずれの得点率も大阪大学医学部医学科(前期)のセンター試験得点率*691%には達していない。
勿論データで使われている年度と受験年度が異なるとはいえ、やはり得点率90%は軽々と超えたいものである。そのためにはあと一年で800点超えを達成する必要がある。
新課程の壁
私にとっては良くないことだが、どうやらいつの間にか私が受験していた当時と学習指導要領が変わってしまっているようだ。私が高等学校で学んでいた時期は丁度「ゆとり世代」と呼ばれる時期だったため、それが終了したことによる内容の変化があるらしい。
こちらのサイトによると、変更点は理科と数学にあるとのことである。
特に自分に関係することは「数学I・A」「数学Ⅱ・B」「数学Ⅲ」「生物」「化学」の3教科5科目。
数学からCが消え、生物と化学はI・Ⅱという区分では無くなったというのは驚きだが、内容の変化という点では更に驚きであるためその点も含めて再受験に向けて勉強をしなければならない。新課程で尚且つセンター試験の得点率は今まで出したことがないような点数を出す必要がある、中々に難易度が高い。
道程は遠そうだ、だが諦めるつもりはない。
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今晩はこちらを聴きながら。
文系社会人の方針決定2-2:志望校決定
5つの観点を踏まえて
前回の記事で私が志望校決定の際に重視する5つの観点を紹介した。
今回はその観点に基づいて選択した大学について書きたい。
前期日程第一志望:大阪大学医学部医学科
観点別ポイント(5段階。5が最高)
- 金がかからない:4
- 既修の単位利用:5
- 地の利:5
- 再受験生フレンドリー:4
- 受験科目:3
1と3に関しては実証済みである。というのも、学部は異なるがこの大学で一応は4年間過ごした身であり、授業料免除等も充実している上に、学生寮もある。下宿するとしても家賃もそんなに高くはない。大学周辺の地理に関してもある程度把握済みである。
2の既修単位の利用については教務課に尋ねることになるであろうが、おそらく一般教養の単位をある程度認めてもらえるのではなかろうか。
4に関しては、学生時代様々な年代の学生をキャンパス内で見かけたり、その話を聞いたことがある。事実一緒に教職の授業を受けていた方は一度大阪外大の英語専攻を卒業して教員になったのち、今度は医学部保健学科に入学して養護教諭の免許も取得しようとされている方であった。また、友人が参加していた漫研では、27歳で歯学部一年生の方がいたとのこと。どうやら勤めていた会社が倒産して大学に入りなおしたとのことである。医学部には学士編入も存在するので、そちらではない再受験でも問題がないかどうか不安なところではあるが、年齢は問題なさそうである。
一番の問題があるとすれば、5の受験科目そして難易度であろうか。
センター試験は5教科7科目(外国語1、国語1、数学2、理科2、社会2)、個別試験は3教科4科目(英語1、数学1、理科2)+面接と、一般的な理系の科目数である。*1
ただ、一般的な理系の科目数とはいえ、その得点率は高い。平成28年度の医学部医学科合格者最低点数はセンター試験で435.75点/500点満点、個別試験で374点/600点満点であり*2、圧縮後の点数で見たセンター試験の得点率は最低でも87.15%、個別試験の得点率は62.33%*3と、錚々たるものである。
それでもこの大学を受験しようと思うのは、偏にこの大学ならば、再受験生でも気兼ねなく通える、金額面での心配も少ない、と1度目の大学生活で分かっているからではなかろうか。
勿論学術研究面でも日本トップレベルを誇っているから、というのもある。「週刊ダイヤモンド」2016年6月18日号39ページに掲載されていた「医師1人当たりが発表した臨床論文数ランキング」では大阪大学は39.4本で3位となっている。*4
難易度は高いが自分の実力が上がることを信じて手をかけたい大学である。
前期日程第二志望:岡山大学医学部医学科
観点別ポイント(5段階。5が最高点)
- 金がかからない:3
- 既修の単位利用:?
- 地の利:3
- 再受験生フレンドリー:3?
- 受験科目:4
1に関しては国公立大学であるため、授業料免除・奨学金等充実しているはずであるが、大学ごとの運営交付金の多寡を考えると少し心配である。
2については、国公立大学なら相互で単位を認めてもらえるだろうとあくまで推測の域を出ない。もしかしたら自分が取った専門科目の単位も「外国語」の部類で認めてもらえるかもしれないと+αを期待する一方で、科目の名称が異なるという理由で全く認めてもらえない可能性もあるので未知数である。
3の地の利に関しては、友人が通っていた大学であるため、詳しいことを尋ねることが出来るという点から標準の点数を付けさせていただいた。物価等も大阪よりは現在自分が住んでいる地域に近いだろうと思われる。
4に関しては学士編入試験を実施している点、社会人入試を他学部・学科で実施している点からある程度年齢に関しては寛容なのではないかと思われる。とはいえこれも確実ではないことから?を付けた。
5に関しては、大阪大学と同じく、センター試験は5教科7科目、個別試験は3教科+面接である。*5ただし、センター試験の得点に圧縮がかからない上、個別試験の配点もそれぞれ400点ずつと高い。
平成28年度の医学部医学科合格者最低点数はセンター試験が750.4点/900点満点、個別試験が806点/1200点満点である*6。得点率でみると、センター試験が83.38%、個別試験が67.17%*7と低くはない。
また、これは個人の感想なのだが、岡山大学出身の医師が私の周りには多い。かかりつけ医は後から聞いた話だと岡山大学医学部医学科出身であることが多かった。幼少のころから良くしてもらった記憶がある、それも医師を目指す理由の一つである。ただ、私は研究をしたいという気持ちがやはり一番にあるために第二志望を岡山大学にしている。
後期日程に関しては
受けないつもりでいる。と強気なことを言っては見たいが、中々そうも言えない。
ただ、個別試験の後期(以下、後期試験)を受験し、合格となると何かと忙しいのも事実。準備自体は個別試験の前期(以下、前期試験)終了後からしているものの、前期試験の合格発表から1週間~2日ほど後に後期試験が行われるため、メンタル的にはきついものがある。1回目の大学生活時も後期試験で合格し、入学となったが、手続きから何から、割と怒涛であった。前期試験で合格を決める、人生で一度くらいはそういう時があってもいいのではないかと思っている。
また、後期試験が最近ではあまり実施されていないというのもある。大阪大学は平成29年度入試から一般入試後期日程の募集を停止すると発表しているし、岡山大学も後期試験は行っていないようである。今後他の大学が後期試験を実施するという確証もない。
後期日程の志望候補としては鳥取大学医学部医学科と決めているが、試験がセンター試験と面接だけであるため、少し怖い気もする。
やはり前期試験だけと絞って一気に勝負を決めた方がいいのだろうか。まさしく背水の陣、と。
応援してくださると心の底より喜びます。
今日はこのアルバムを聴きながら。
*1:平成29年度学生募集要項参照
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/general/files/ou_yoko2017.pdf
*2:参照:
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/general/files/2016_result.pdf
*3:小数点第2位以下四捨五入
*4:同雑誌によると、2009年1月~2011年12月末の機関に大学病院に所属する医師1人当たりが発表する臨床論文の数によるランキングとのこと
*5:平成29年度学生募集要項参照:
http://www.okayama-u.ac.jp/user/st/nyushika/pdf/kansuruyoko/29-06_kyokakamoku.pdf
*6:参照:
http://www.okayama-u.ac.jp/user/st/nyushika/pdf/kaiji_ippan/7-01_zenki28.pdf
*7:共に小数点第2位以下四捨五入