文系社会人の方針決定2-1:再受験に当たって重視する5つの観点
人はどこで学ぶかで評価を下されるべきでない、何を学ぶかで測られるべきである
とはいえ、志望校は大事。見出しの言葉をモットーに、一度目の大学生活を送ってきたが、何故か「うるせえ!」とツッコミをうけることがしばしば。
再受験に当たり、あれやこれやと方法を検討してきた。そして、「日本の大学の医学部医学科に進学する」と方針を決めた。問題はどの大学を受験するか、である。
今回再受験を行うにあたって、私が大事にする観点は次の5つである。
- 金がかからない
- 既に修得した単位・資格を利用することが出来る
- 地の利がある
- 再受験生に優しい
- 受験科目
それではそれぞれについて見ていきたい。
金がかからない、ということ。
現代日本で学問を修めるとは、まあ何かと物入りになることが多い。所謂「お受験」となると幼少期から塾に習い事に、とお金を使うことになるだろうし、私学の小・中・高に通うとなると受験費用から入学金、授業料までかなりの額を使うことになる。またそれらも何の対策もなく進学できるならばそれに越したことは無いが、学習塾・予備校等に通うことになった場合更にお金がかかる。まさに金は天下の回り物、地獄の沙汰も金次第。
前々回の記事でも述べた通り、
rodofaesculapius.hatenablog.com
一度目の大学生の時は
「公立小→中→高→予備校1年(駿台)→文系国立大学」
だったので、余りお金はかからなかった。駿台予備校に一年間お世話になった際の学費を見て眩暈がしたものである(確か、1年間で夏季講習等を除いて100万はしたはずである)。
大学では入学金は全額納めたが、授業料については3年間半額免除、1年間全額免除だったため、4年間で108万5700円支払ったことになる(先の予備校で1年間に支払った額よりも確実に安いと思われる)。
勿論、家賃や定期代、教科書代、食費、光熱費etc.も支払ったが、民間の奨学金団体から給付を受けていたので、恐らく私立大学よりはかなり安上がりだったのではなかろうか。
2回目となる今回、そもそも文系新卒社会人である自分にそんなに貯蓄はない。外資系企業に勤めているならば話はまた別だろうが、恐らく私立大学の医学部の学費を支払いきる能力は1度目も2度目もなさそうである。
加えて、今度は仕事を辞めて学生になるのである。健康保険は国民健康保険になるだろうし(誰かの扶養に入る予定は今のところない)、独立生計扱いとなると税金等もきっちり納めていかなければならないはずだ(とはいえ学生になるのでそんなに多くはないだろうと思いたい)。
そうなると、国立大学医学部以外の選択肢はない。(試しに私立大学医学部の雄、慶應義塾大学医学部の学費を確かめに行ったが、初年度の納付金を見て支払い不可能だと思った)
また、国立大学は奨学金の類も充実している。メジャーなのは日本学生支援機構に代表される「貸与型」*1は勿論、「給付型」*2も存在する。これが非常に心強い。1回目はこれのお陰で学業に専念できたし、家賃も賄えた。
という訳で、授業料などの諸費用、奨学金類の充実という2つの観点から私は国立大学医学部医学科を選択する。
目指せ単位マスター
次に2つ目の「単位のリサイクル」の観点。再受験生になって心配なことが主に一般教養の面で色々とある。
例えば、「再び「体育」の授業を受けなければならないのだろうか?」という点。10代の若さあふれる周囲の学生と違ってこちらは20代も折り返し、流石にしんどい。
再受験で、尚且つ学士編入ではないので、少しでも修得する単位を減らしたいというのが本音だ。いくら学問の徒に戻るとはいえ、1回目に修得した単位をカウントしてくれるならばそれに越したことは無い。特に一般教養。空いた時間に勉強したり、アルバイトで生活費を稼ぐことが出来るからである。
そうなると、同系列の大学や、自分が卒業した大学など、単位をカウントしてくれそうな大学を選ぶ必要がある。
地元が一番?
そして3つ目の「地の利を生かす」の観点。大学周辺の地理を把握しているかどうかだけでも大きく違う。1回目の大学生の時、2年通って2年下宿したが、やはり自宅通学の時期に周りの地理を把握していたのは、下宿生活でかなり役に立った。大学周辺の自動車学校に通ったのもかなりプラスになったと思われる。
この観点に関しては上記2つに比べれば優先度は劣るものの、「友人が通っていた大学で面識がある」とか「自宅から近い大学である」といったものでも良いので、「いざという時の備え」が出来る大学であると良いなぁ、と個人的に思った次第である。
どうぞ、お手柔らかに
4つ目の「再受験生に優しいかどうか」。これも重要な観点である。実力をつけ、点数が合格点に達していても、「年寄りだからアウト」となると泣くに泣けない。年齢という努力ではどうにもできない事柄で不合格になってしまわないように、あまり年齢を気にしない大学を選択したい。
勿論、税金を投じて医師を養成するにあたって、少しでも長く働くことのできる人間を医師にしたいという気持ちはわからないでもないが、学問の場は誰にでも開かれているということ、無駄に年を重ねているわけでもないということも加味してもらいたいというのが一再受験生の思いである。
このように、50代の女性が大学を訴えた話もある*3一方で、60歳で研修医となった人もいる*4。できれば再受験生に寛容な大学を選択したい。
受験科目は大事
そして最後の観点。「受験科目」である。面接の有無は勿論、小論文があるかどうか、センター試験の点数はどれぐらい加味されるのか、個別試験の配点はどうか、科目数はどのようになっているか、等々できる限り自分に有利な条件で戦いたいものである。
記事が長くなりそうなので続く…?
出来れば観点を説明して、その結果この志望校を選択しました!とやりたかったのだが、記事が異常に長くなりそうだったので一度ここで切ります。
応援してくださると心の底より喜びます。
今日はこのピアノアレンジを聴きながら。